湘エネたいむず 2021年9月号 第29号
溶接ヒューム規制は
対応されましたか?
~2021年4月から溶接ヒューム規制が始まっています~
「溶接ヒューム」及び「塩基性酸化マンガン」が作業者に神経障害などの健康被害を及ぼす恐れが明らかになり、規制されています!
(年数回程度の溶接加工も対象です)
2022年3月31日までに以下の対応が必要です
①溶接ヒューム濃度の測定(基準値:マンガン0.05㎎/㎥)
②換気装置の風量の増加 その他必要な措置
③再度、溶接ヒューム濃度の測定
④測定結果に応じ、有効な呼吸用保護具を選定し、労働者に使用させる
⑤1年以内毎に1回、フィットテストを実施する(面体固有用保護具を使用させる場合)
※⑤は令和5年3月3月31日まで
<罰則あり>6月以下の懲役または50万円以下の罰金※労働安全衛生法22条の違反
<補助金あり>上限は1人あたり4万円の1/2、1事業場8万円まで補助金あり※第2期10/1~11/30
<対象広い>金属アーク溶接等作業を継続して屋内作業場で行う場合※年数回程度の溶接も対象!
溶接ヒューム規制の対応事例紹介
【事例】大和市の企業様にて、溶接ヒュームの低減のために濃度測定を実施いたしました。
●業種:薄板鋼材の販売商社 ●対象設備:溶接加工場
●困りごと:溶接ヒュームを従業員が吸い込む危険性があった
~お困りごと~
2021年4月にヒューム特化則改正が施行されたことで、人体に悪影響を及ぼす『塩基性酸化マンガン濃度を低減する必要』がありました。お客様は案件が出た場合に都度、溶接作業を行っており、その際に出る溶接ヒュームを現場の作業者が吸い込んでしまう危険性がありました。お客様の社内でも環境・衛生対策の問題に挙げられており、対策が必要とのことでした。
~ご提案内容・施工内容~
まずは、現在のヒューム濃度を測定。サンプル採取の必要最低条件として、作業者2名の方に必要最短の10分間作業をして頂きました。わずか10分間の作業にもかかわらず、口元近くに着けた吸引サンプラーの真っ白なフィルターが茶色になりました。こちらを分析して後日、測定結果から要求防護係数を算出した報告書を提出しました。また、保護具や局所排気装置のご提案もさせて頂きました。
溶接ヒューム規制にともなう 「ヒューム濃度の測定」
「濃度に応じた換気設備・呼吸用保護具の選定」はお任せ下さい!
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